西日本三池白蟻研究所

 シロアリとは

白蟻の概要
シロアリはゴキブリに近縁の原始的な昆虫で世界に2891種(日本では22種)確認されていますが、その中でも建造物の主要な害虫は83種に限定されています。
残りのシロアリは枯れた木材や落ち葉を食物や巣の材料として運び、物質循環に大きな役割を果たしています。
シロアリは卵→ニンフ→成虫(有翅虫)になるのが基本で、発育途中で生殖段階、職蟻階級、兵蟻階級の3つに分類されます。
○生殖階級 産卵に専念する階級で雌(女王)と雄(王)は常に一緒に生活し、交尾を繰り返します。
○職蟻階級 働き蟻の階級で集団の90%以上を占め、えさの採取運搬、巣の構築、修理、清掃、生殖階級や幼虫・兵蟻などの世話と食物を与える役割をしています。
○兵蟻階級 外敵から防衛に当たる階級で、食物は職蟻から口移しでもらいます。頭部は大きく、強く角質化し、大顎や、先端部が褐色から黒色です。未発達の集団では兵蟻の割合が多く、発達した集団では2~3%程度で安定しています。
注意が必要なシロアリ
ヤマトシロアリは4月~5月の昼間、イエシロアリは6月~7月の温暖多湿な夕方に新しい集団を作りだすため、羽のついたシロアリ(有翅虫)が同時に飛び出ます。(これを群飛と言います。)そして新しい場所(住宅など)に飛んで行った後、羽を落とし雄と雌が一体となり営巣場所を求めて移動します。この移動に伴い建物の被害が出ることになります。
このようなシロアリの被害を防ぐためにシロアリ消毒が必要です。
被害を起こすシロアリの特徴は下記のようになります。
種類 ヤマトシロアリ イエシロアリ
羽アリ
(有翅虫)
体長 4.5mm~7.5mm 7.4mm~9.4mm
体色 黒褐色で前胸背板が黄色 黄褐色(頭部は暗褐色)
羽の長さ 7.0mm~7.4mm 9.2mm~12.8mm
羽の色 淡黒褐色、半透明 淡黄色、半透明
群飛時期 4~5月の昼間 6~7月の夕方から夜
電灯に集まる 集まらない 集まる
兵蟻 体長 3.5mm~6.0mm 3.8mm~6.5mm
頭部の形態 淡褐色、円筒形、左右両縁平行、体長の1/2の長さ 淡褐色、卵形、体長の1/3の長さ
粘液 出さない 出す
攻撃性 弱い 非常に強い
職蟻 体の大きさ 小型 やや大型
頭部の色 乳白色 乳白色
巣の特徴 加害箇所が巣を兼ねており特別に加工した巣は作らない。 特別に加工した塊状の大きな巣を作る。
加害習性 湿潤な木材を好み、建物の下部材を主に加害する。
雨漏りがあると、小屋組材まで加害する。
湿潤な木材だけでなく、被害は建物全体に及ぶ。
加害速度は速く、被害は激烈。新材をより好む。